先日、歯の定期検診で歯科クリニックに行ったら、虫歯が見つかってしまいました。
元々その歯は、小学生くらいの時に虫歯になって治療してもらった歯で、まったく自覚症状はありませんでした。
3ヶ月毎に歯の定期検診に行くのですが、前回行ったときに、「あれ? なんか、怪しいかな?」と歯科衛生士さんに言われ、レントゲンを撮ったのですが、レントゲンからは異常が認められず、そのまま経過観察ということになったのです。
そして、今回、昔治療した詰め物を取ってみたら、やはり虫歯になっていました。
一度虫歯になって治療すると、繰り返してしまうことはよくあるそうなのです。
そうならないためには、最初から絶対に虫歯を作らないことが必須なのですね。
子供の時もっと歯の健康に気を付けていたらなー、と後悔しても仕方ないですが、もし虫歯になりたくない方、特にお子さんの歯に関心のある方は、子供の時からやっておいた方がよいことを書いてみたいと思いますので、参考になさってください。
虫歯ゼロの大人になるためには子供時代が肝心
歯は一度虫歯になってしまうと二度と元には戻らない上、虫歯を繰り返してしまうことも少なくないようです。
そして虫歯は、そのほとんどが子供時代にできてしまうので、いかに子供時代に虫歯を作らないかが重要になってきます。
そこで、お勧めしたいのが、乳歯が生えたら、定期的に歯科クリニックに連れて行き、口腔内のケアをしてもらう、ということです。
定期的に歯科クリニックに通うメリット
私が子供の時は、歯科クリニックは虫歯の治療をするために行くところだという感覚だったのですが、今は、虫歯にならないためにクリニックに行く人も増えているようです。
70年代は日本の子どもの9割に虫歯があったそうですが、現在では5割を切っているということからも、全体的にオーラルケアへの関心は高くなっているのだと思います。
うちの二人の娘も現在大学生ですが、虫歯は一本もありません。
これは、保育園時代から、定期的に歯科クリニックに通って、口腔内のチェックをしていたことが大きいのかなと思っています。
虫歯は歯並びとも関係があり、子供の時から定期的にクリニックに通うメリットは、歯並びや親知らずの状況などもタイムリーに把握でき、適切な時期に適切な方法で対処することで、虫歯の他、口腔内のトラブルを防止できるということです。
娘たちが歯の定期検診を受けるようになったきっかけ
娘たちを歯科クリニックに定期的い連れて行くようになったきっかけは、次女が1歳6か月の時に受けた市町村の集団歯科検診でした。
次女は乳歯が大きかったため、永久歯に生えかわると、間違いなく歯が重なってしまうと言われたのです。
永久歯は乳歯の1.5倍くらいのサイズになるので、乳歯の段階で歯列に余裕がない場合は、そのままにしておくと、永久歯は重なったり、出てこれなくなったりして、噛み合わせの問題や、虫歯の原因になってしまうということでした。
そこで先生から勧められたのが『レンゾクバッキョ』をしてもらいなさい。ということでした。
『レンゾクバッキョ???』
聞きなれない言葉を忘れないうちに、とりあえず知り合いの歯科クリニックに行ってみたのです。
永久歯が重ならないためには抜歯が必要?
『レンゾクバッキョ』⇒『連続抜去』
漢字を見るとなんとなく想像がつきますね。
連続抜去法は、歯(永久歯)を上下4本抜いて歯並びを整える治療です。
と言っても、ただ抜けばいいと言うわけではなく、この方法は乳歯から永久歯へ生えかわる時だけに有効な治療で、計画的、戦略的に抜歯して歯並びを整えていく高度な治療だそうです。
そうすると、次の段階の矯正治療をする場合も、短期間で完了させることができるようです。
「連続抜去法」については、以下のクリニックのHPに分かりやすい説明が出ていますので、興味がある方はご覧ください。
当時は、歯列矯正は中学生くらいになったらすればいいくらいに思っていたので、乳歯の時期から治療する方法もあるんだ、とちょっと驚きました。
抜歯をしなくても歯列を広げる方法がある
ところが、私たちが行った歯科クリニックのK先生は、極力歯を抜かないで治療するという方針らしく、連続抜去しようということにはなりませんでした。
せっかく生えてきた健康な歯を抜いてしまうことにより、歯槽骨がダメージを受けて後々歯がガタガタになったり、歯を抜いたにもかかわらず想定通りに進まない場合もあるということでした。
その代わり先生が提案してくれたのが、咬合誘導というものでした。
歯が重なってしまうのは、歯の大きさに比べて顎が小さすぎるからなのですが、子供は成長に伴って顎も広げることができるため、永久歯が生え揃った頃に、装置をつけて顎を広げると、自然に歯並びが整うということでした。
えっ? 顎を広げる???
顎が大きくなっちゃうの????
アントニオ猪木さんのお顔が頭をよぎって、ちょっとビビっていると、
「顎を広げるって言っても、外見が変わるわけじゃないよ」と、実際の治療の症例を見せてくれて、説明してくれました。
取り外しできる装置を上顎に夜だけ付けて(日中も付けていられれば付ける)、少しずつ顎を広げていく方法です。
↑↑↑こんな装置を上顎につけます。(ちょっと気持ち悪い写真でごめんなさい)
あー、そうなんだと安心し、咬合誘導の治療を受けることにしました。
そしてそこから、装置をつけるタイミングを見極めるため、また、正しい歯磨き指導などのために、毎月1回歯科クリニックに通うことになったのです。
定期検診を受けて歯の重なりを防ぎ虫歯ゼロをキープ
こうして長女は3歳、次女は1歳半の時から、毎月1回歯科クリニックに通うことになりました。
クリニックでは、毎回歯の歯科衛生士さんに歯のお掃除をしてもらい、3ヶ月毎にフッ素を塗っててもらいました。
また、キャラクターの絵が付いたかわいい歯ブラシや糸ようじをもらい、歯磨きの仕方を教えてもらうので、子供たちは、歯科クリニックは楽しい場所だと思っていたようです。
それに、オーラルケアに対して関心が高くなるので、よい習慣ができたと思っています。
長女は、永久歯がそろった時、右上の犬歯が隣の歯と重なっていたのですが、最初に先生から見せてもらった事例とほぼ同じ状況だったので、心配はありませんでした。
結果、夜だけ上顎に装置をつける方法で、上下とも重なっていた歯が横に並びました。
また、親知らずが4本出来てきたことが分かった時、角度的に将来歯列に影響が出るかもしれなかったので、高校1年の時に全部抜歯しました。
現在も3ヶ月毎に定期検診に通っていますが、特に問題なく過ごしています。
それに比べて次女は結構色々なことがあり大変でした。
保育園時代に、お友達とふざけていて舞台から落ちて前歯(乳歯)がグラグラになり歯茎が腫れ上がってしまったこともあり、歯科クリニックには定期検診以外でも結構お世話になりました。
永久歯が出始めた時も、左上の犬歯(永久歯)が、隣の歯(永久歯)の真上(?)にあり、咬合誘導でちゃんとスペースができたにもかかわらず、自力で出てこれないことがわかり、大学病院の口腔外科で手術したりしました。
その手術はマジックのようで、ちょっと感動したものです。
犬歯の出るスペースをキープするために周りの歯が動かないようにし、一旦歯茎を切開して、歯茎の中にある犬歯の先に、奥歯にかけたワイヤーの端をつけて、歯茎を元に戻し、そのまま普通に生活していたら、犬歯はいつの間にかワイヤーに引っ張られて移動し、ちゃんと本来生えるべき場所に出てきたのです!
人間の身体って本当に不思議ですよね。
最近では、親知らずが3本生まれていることがわかり、1本は来月抜くのですが、他の親知らずは、もしまっすぐに出てきたら保存しておこうか、という話になっています。
なぜなら、右下の歯に、一本だけ永久歯が無く、今でも乳歯のままの歯があるのです。
乳歯は根がないので、将来的にダメになった場合、保存しておいた親知らずを埋め込む治療もあるということなのです。
まとめ
振り返ってみると、娘たちの歯について、結構色々なことがあったなーと思います。
でも、歯科クリニックに通っていたおかげで、早めに状況がわかり、大事になって慌てたりせずに済んだのだと思います。
虫歯は子供の時にできやすく、虫歯になってしまうと二度と元には戻りません。
家で歯磨きを見てあげることも大切ですが、合わせて、子供の時から歯科クリニックで定期的にチェックや歯のお掃除をしてもらうことをお勧めします。
そうすれば、将来虫歯ゼロの大人になれるし、歯列矯正の治療に進む場合も期間を短縮できますよ。
関心のある方は、ぜひ一度、信頼できる先生に相談してみて下さいね。
お読み頂きありがとうございました。