三日月のおしゃべり

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世界最古の旅館 西山温泉『慶雲館』はポツンと一軒家的秘境に佇む源泉かけ流しのお宿

今週はお盆、通勤時間帯の電車が空きすぎて快適です!

 

勤務先では7月~9月の間に有給休暇を連続5日取得することが奨励されているのですが、他の社員と重ならないようにと思っていると、取りたい日に取れなかったりするんですよね。

 

特に今年は長期休業取ったばかりだし、夏季休暇はどうしようかと思ったのですが、たまたま家族全員が都合の良い日があったので、先週1泊だけ、以前から興味のあった山梨県の西山温泉『慶雲館』に行って来ました。

 

 

『慶雲館』はギネスブック認定世界最古の旅館

慶雲館

『慶雲館』は世界最古の旅館としてギネスワールドレコーズに認定されていて、TVや雑誌で度々とりあげられるので、気になっている方も多いのではと思います。

 

最近では、6月27日TBS「ぶっこみジャパニーズ」に『慶雲館』の若女将さんが登場していましたね。

 

でも、世界最古って、どのくらい古いのでしょうか?

 

なんと、その歴史は、飛鳥時代(慶雲2年/西暦705年)に遡ります。

 

藤原真人(藤原鎌足の長男)が狩猟を行った際に偶然発見し、開湯したのが始まりで、それ以来、その源泉は千年以上も枯れることなく引き継がれてきたというのです。

 

藤原鎌足といえば、大化の改新を主導した人物。中臣鎌足として日本史の教科書に登場しましたね。

 

さすがに息子さんについては教科書に出ていませんでしたが、それほど遥か昔のことなのです。

 

藤原真人は学僧として渡唐し、出家し定恵と名乗っていたそうですが、彼はこの地方に流浪し住んでいて、偶然発見した熱湯に試しに入ってみたところ、心身ともに爽快で疲れもすっかり治ってしまったことに驚き、その後険しい山の中に道を開き、湯つぼを造らせたと言うことです。

 

これが西山温泉の起源だと伝えられています。

 

当時は現代のような医薬品が無かった時代だったので、病気に苦しむ人々が湯治に訪れるようになり、西山温泉に入湯する人の数が増えて行ったそうです。

 

天平宝字2年(西暦758年)には46代孝謙天皇が京よりはるばる慶雲館まで湯治に来られたという伝説も残っているようですね。

 

天文年間(1532-1555)には甲斐国主 武田信玄公が、天正年間(1573-1592)には武田二十四将のひとり、穴山梅雪がいくどか訪れ、慶雲館の守護神湯王大権現(温泉を守り続けている神様)に「銅鑼」を奉納したということで、これは慶雲館の当主に家宝として受け継がれているということです。

 

また、かの徳川家康公も二度にわたり入湯されたと伝えられています。

 

(出典元:慶雲館公式サイト)

www.keiunkan.co.jp

歴史上の人物が入湯した温泉に、時を経て今自分たちが入湯していると思うと、なんだかとても不思議な気分になりますね。

 

『慶雲館』のロケーションとアクセス

慶雲館2

飛鳥時代から続く西山温泉『慶雲館』、武田信玄公や徳川家康公も入湯したと聞けば、一度は行ってみたくなりますよね。

 

でも『慶雲館』は山の中にあり、なかなか行くのが大変かもしれません。 

 

ロケーション

公式サイトでは、「北部・西部を南アルプス、東部を櫛形山系、南部を身延山地に囲まれた山間の町である「日本一人口の少ない町・早川町」にあります」と説明されており、本当に周りに何もない静かな場所に佇んでいます。

地図で見てもわかる通り、山の中にあるのですが、最寄駅はJR東海 身延線の身延駅、そこから車で約1時間ほどかかります

 

駅からタクシーに乗ると15,000円くらいかかるようですが、『慶雲館』の送迎バス(要予約)も1便出ています

 

私たちは車で行ったのですが、お宿に着くまで1時間くらい南アルプス街道を走るのですが、ずっと早川と並走している一本道で、山と川以外目に入るものは何も無く、すれ違う車といえば、砂利採取業者のダンプカーくらいでした。

 

1台しか通れない道幅の部分もありましたが、全体的にとても整備されたきれいな道路なので、快適にドライブできますよ。

 

[所在地]

西山温泉 慶雲館

〒409-2702 山梨県南巨摩郡早川町西山温泉

 0556-48-2111

 

アクセス

以下は『慶雲館』の公式サイトよりアクセスです。

 

[中央自動車道利用の場合]

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出典元:慶雲館公式サイト 交通案内

[東名高速利用の場合]

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出典元:慶雲館公式サイト 交通案内

[公共交通機関利用の場合]

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出典元:慶雲館公式サイト 交通案内

『慶雲館』の温泉は日本屈指の湯量を誇る源泉かけ流し

慶雲館3

慶雲館は、自然湧出の源泉を4本もち、泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)の名湯です。

 

平成17年(2005年)に開湯1300年の記念事業として、宿のすぐ隣りで湯泉掘削をしたところ、想像を絶する泉温52度、毎分1600リットル以上(ドラム缶約8本)の自噴泉を堀り当てることができ、1300年前からの自然湧出泉と掘削自噴泉とを組み合わせた趣きの異なる6種類のお風呂の他、各部屋のお風呂、給湯、シャワーに至るまで加温・加水のない源泉を使用しています。(公式サイトより)

 

慶雲館12

でも、この掘削により、同じ西山温泉の蓬莱館の湧出量と湯温が低下したということで、蓬莱館から掘削源泉の使用の停止を求める訴訟を起こされてしまったということです。

 

甲府地方裁判所の判決では、科学的根拠がないということで、原告の請求は棄却されたということですが、温泉命の旅館ですから、かたや豊富な湯量の自墳泉を掘り当て、かたや湧出量が減少してしまったとなれば、旅館の命運を分ける大事件だったのでしょうね。

 

さてさて、6つの温泉はすべて24時間入湯可なのですが、6つのうち、2つは貸し切りの露天風呂で、22時までは予約制、22時以降は空いていれば自由に入ることができます。

慶雲館

 

室内の大浴場が2つと、露天風呂が2つあり、朝と夜の8時に男女入れ替えになります。

  

慶雲館4

露天風呂の湯温は温めで、何時間でも入っていたい気分でした。

 

お湯は、かすかに硫黄の香りがして、飲泉可だったので、飲んでみると、とても柔らかな感じのお湯でした。

 

便秘など、胃腸に良い効能があるようです。


小さな女の子が、がぶがぶ飲んでいて、あんなに飲んで、反対にお腹を壊さないかと、ちょっと心配になってしまいました。

『慶雲館』のお食事は山河の幸

慶雲館5

お食事は一品一品とても美しいお料理でした。

 

器も素敵で、これ、洗うの大変だろうな、なんて変なところに心配してしまいました。

 

お野菜は、丘ひじき、ゆり根、糸瓜、どんぐりなどを使ったお料理で、見た目も繊細で、味付けも上品でした。

 

川魚を使ったお刺身も臭みがなくとても食べやすかったです。

慶雲館6


山女魚の幽庵焼きは、フワフワと柔らかく、あたまから尾まで骨ごと頂きました。

慶雲館7

 

また、『慶雲館』ではA5ランクの甲州牛を一頭買いしていて、異なる部位の溶岩焼きを堪能できました。

慶雲館8

 

朝食には、クリーミーで濃厚な豆乳豆腐や、雑炊などが出て、朝から食事を楽しめましたよ。

 慶雲館8

 

『慶雲館』は世界最古の旅館だけど新しい?

慶雲館9

『慶雲館』には、純和風なお部屋が35室あり、全室に源泉かけ流しのお風呂が付いています。

 

部屋から山並みや、隣に流れる早川が見え、聞こえてくるのは川の音だけという、とても静かな落ち着く場所でした。

慶雲館10

泊まってみて思ったのは、慶雲館は、世界最古の旅館ということでTVや雑誌で紹介されているのですが、実際に行ってみると「最古感」はまったく感じられないのです。

 

建物も新しく、お宿の中にも、歴史をまったくアピールしていません。

 

もしかして、2017年に旧運営会社から旅館事業が譲渡され、経営が変わったことなども関係あるのでしょうか??

 

いずれにしてもせっかくギネス認定されているのだから、もっと歴史を感じさせる演出をしてもいいのに、と思ってしまいました。

 

まとめ

慶雲館11

以前から気になっていた西山温泉『慶雲館』に行ってみました。

 

山に囲まれ、ポツンと一軒家風のロケーションにある旅館で、とても静かでリラックスできます。

 

世界最古という実感はまったくありませんが、温泉もお食事も素晴らしく、ぜひまた行きたいと思いました。

 

今回は1泊しかできず、ちょっと慌ただしかったので、今度は2,3泊して、周辺の早川町の名所を散策するのもいいかなと思います。

 

ちょっと行くのが大変ですがお勧めですので、気になっている方、是非行ってみて下さいね。

 

本日もお読み頂きありがとうございました。